羊を逃がすということ

今日ある本が明日もあるように

2025-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】光と私語 | 歌を詠むことの自由さ【吉田恭大】

光と私語 (いぬのせなか座叢書, 3) 作者:吉田恭大 いぬのせなか座 Amazon 基本的に、文学と呼ばれるものの最大の魅力は自由である。 私がそう感じるのは、文学が閉じた行為だからだろう。聞きかじった話だが、かつて文学は声に出して読み上げるものだったと…

【書評】あなたに犬がそばにいた夏 | 原風景の引き出しを開ける【岡野大嗣、佐内正史】

あなたに犬がそばにいた夏 作者:岡野大嗣 ナナロク社 Amazon 私は短歌が好きである。 俳句でも川柳でもなく、なぜ短歌が好きかと言うと、やはりその文量が丁度いいのだろう。俳句だと季語が入ってくるので、何かを表現するのに強い制限をかけられている気が…